高松市塩江町にある「塩江美術館」
現在開館30周年を記念して
埼玉県出身で現在サンフランシスコを拠点に活動されている
写真家茂呂毅(もろたけし)さんの作品展
「ジャパニーズアメリカンボンサイ」が開かれています
第二次世界大戦下でご苦労された
日系アメリカ人の方々が故郷を思い
大切に育てられた松の盆栽の写真が
約70点展示されています
写真の被写体となっている盆栽は、
大戦中アメリカの強制収容所に抑留されていた日系1,2世の方々が
解放後、仲間との交流などに癒しを得ながら長年手入れしていたものです。
その後月日を経て制作者亡き後、
ご厚意で作品を預かって心を込めて管理してした盆栽師の方が
ご高齢になり手放さざるを得なくなったことを知った茂呂さんが
1枚1枚ていねいに等身大の写真に残してしてくれています。
会場には、雪を頂く山々のふもとの荒野にある
収容所の跡地の写真展示や映像も流れています。
一点一点すべてに作者の思いが込められています。
戦時下の厳しい時代を過酷な環境で生きた方々の生活と
盆栽に込められた郷愁や希望など様々な思いを想像しながら
今を生きる幸せと感謝を改めて感じました。
(明日26日まで展示されています)